最近の若者=ネット右翼=団塊ジュニア

 いま僕の頭にあるのはタイトルのような構図である。以前「最近の若者の傾向について」という文章を書いたけれども、あそこで書いた若者の特徴と言うのはやはりネット右翼団塊ジュニアの特徴とイコールであるように思うのだ。
 そのことを説明するにはまず巷にはびこる若者論の批判的検証からはじめなくてはならない。今日の朝日新聞でも本田由紀さんをはじめとした論者による既存の若者論に対する批判的な記事が載っていたけれども、たとえば「希薄な人間関係」、「極度の自己愛」、「アイデンティティーの未成熟」など、こうしたよく僕たちが目にする若者論はやはり実相とずれていると感じられる。もちろん完璧に実相に沿った図式など描きようがないが、もう少し細やかな分析をする必要と余地は十分にあるだろう。
 では、既存の若者論に代わって提示される図式はいかなるものであるのか。続きはまた後。