マックス・ヴェーバー『社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」』

 

社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」 (岩波文庫)

社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」 (岩波文庫)

とりあえず本文だけ読んだ。抽象的でかつ一文一文がとても読みにくい。解説を読んだらまたなんか書こう。
 個人的には「自然主義」ということばが使われていることがとても興味深い。世界の観方というのはいろいろとあるけれども、当時なぜ「自然主義」が氾濫していったのか、というあたりに現代につながる問題があると思う。「自然主義」というのは「人間の心、行動、道徳などに関する事柄も自然現象の一部であり、基本的には自然科学的方法によって解明可能であるとする立場」(はてなキーワードより)らしいけれども、解明可能であるかどうかは別として、そういう観方をしようとする風潮が広がっていったということに僕は関心がある。