植物育種学の話

 まあ、僕は農学部生なので農学の勉強してるわけですが、今期の講義で「植物育種学」というのがありまして、これがまたつまらないのですね。社会が要請する作物を作るなんて、なんの魅力も感じやしません。しかしつまらないまま講義を受けていても苦痛なだけなのでなんとか面白くならないかと思って考えてみました。それで気づいたんですが、「植物育種学」って明らかに優生学ですよね、基本コンセプトが。「優良な個体を選抜し〜」とか「奇形になりやすいという欠陥があるため〜」とか、人間に適用したらば明らかにまずい語彙がごろごろ並んでるわけですよ。多分家畜の品種改良でも同様なんでしょうな。学科が違うので家畜のほうはよくわかりませんが。
 だからといってこれが悪い学問だとかいうことではもちろんないのだけれども、こういう優生的な枠組みみたいなものは、結構自明のことのように僕たちの思考の中に存在しているんだよなー、ということは思いましたね。
 あ、でも僕は聖書が差別的だとかなんとかいうのは受け付けないですけどね、丸ごと信じてますから。