大塚英志のポジション

 広田照幸の『《愛国心》のゆくえ』を読んでいて思ったのですが、実は大塚英志丸山真男の系譜に連なる戦後啓蒙左派の末裔なのではないでしょうか。リベラル派と昔ながらのおんぼろ左翼ばかりが目立ちますけど、それだけではないわけですよね。広田照幸もこの立場に近いのかなと思います。啓蒙というと上からものを言っているようにも思えますが、そもそも、いま国会で憲法教育基本法の議論をしている人たちからして、国家というリヴァイアサンが権力を暴走させないようにしないといけないとか、そういう基礎の基礎から「啓蒙」してあげなければいけないような人たちなわけです。中学高校レベルからみんな始めなきゃいけない。そうは思われませんか。ちなみに丸山真男は読んでません(恥)。