「「あなたのために」 ということばは いつ いかなる時も美しくない」のか

 先日の「「子供を守る」と「子供が怖い」は同じ」という記事へのブックマークでid:dustnashes氏より「「あなたのために」 ということばは いつ いかなる時も美しくない」というコメントをいただいた。
 このことばは、僕ははてなをやりはじめてから時々見かけるようになったことばで、出典がどこかはわからないが、後で調べてみようと思う。*1
 さて、それで一つ疑問なのだが、この命題は本当だろうか。というのは、僕はこの命題は単純に字義的な意味で受け取るなら正しくないと思うからだ。つまり「あなたのために」ということばが美しい場合もあると僕は思っている。
「あなたのために」ということばが使われるとき、その多くが醜いものであるために、「あなたのために」ということばが否定的なイメージを持ったものとして個人の中に定着してしまうというのはあるかもしれないが*2、「いついかなるときも」というのは言い過ぎではないだろうか。
 そもそも「あなたのために」ということばが美しくないのは、ほんとは自分のためにやってることでしかないのにそう言うから美しくないのであるが、自分のためにも相手のためにも両方のためになっていればそれでオッケーじゃないか、と思う。自分のためではまったくなく、ということだとそれはないかもなあ、という気もするが。
 

*1:大島弓子

*2:ああ、あとパターナリズムもあるか。これは社会的な変動の影響がありそうだよね。多様性フォビア?