乙武洋匡さんのブログが炎上した件について。

http://sports.cocolog-nifty.com/ototake/2006/09/post_f549.html

 この問題の本質というのは皇室における出産というものが明らかに政治的な問題になっているということと、それが政治的な問題になっているということに疑問を感じない、または無理に政治的問題でないという欺瞞を押し通そうとする人間が多くいるということにある。
 皇室における出産が政治的な問題であるということは自明であり、それは「皇室の人間」という立場上仕方のないことである。「皇室の人間」である以上、生まれるのが男児か女児かということに大きな関心が寄せられるのは当然である。乙武さんの追加文を読むと、男児であることにこだわらなければ誕生を喜ぶことに何の問題もない、と述べているように受け取れるが、そんなことはありえない。「皇室の人間」である以上、男児か女児かという政治的関心は不可分であって、それを認めないのは欺瞞以外のなにものでもない。一応言っておくが、これは自分がそう思っているかどうかとは関係なく、社会的に否応なくついて回る問題である。皇室の政治性を認めない議論などお話にならない。

追記:だからといって、子供の誕生が政治的であるということが正しいなどということはなく、政治性は子供の誕生において極力ないほうが良い。