これって大問題じゃないんですか?

 教基法改正に関するタウンミーティングでやらせがあった問題については、はやく安倍首相は退陣しなければならないのだが、二階氏の発言はやらせに輪をかけてとんでもないのではないか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061110-00000198-jij-pol

 また、二階氏は、野党がタウンミーティングでの「やらせ質問」などの真相解明が先決としていることに対し「教育基本法を60年ぶりに改定しようとしている。それに比べたらやらせがあったなんてつまらないことだ」と語った。 

 mojimojiさんは「バカな言い訳」と切り捨てられているけれど、これは「バカな言い訳」どころの騒ぎではない。「議論なんかしなくてもいい。黙って政府の決定に従え」という考え方を露骨に示したのであるから、これは、民主主義における決定の質を高めよう、この社会をよりよい状態にしていこう、という意志が全くないということの証明である。
 もしも、やらせに関して「絶対にあってはならないことだ、全力で真相を解明し、政府は責任を取らなければならない」と、たとえ口先だけであっても発言していればまだましであっただろうが、今回の発言は堂々と「われわれは単に自分たちの思い入れや願望を実現したいだけで実際の質が良くなるかどうかには関心がありません、反対意見なんか聞きません」と宣言したに等しい。
 やらせ問題は各地方で起こったことだから、政府はまだ直接の責任を回避できたのかもしれないが、今回は中枢の人間の発言である。もはや「言い訳」はできない。少なくとも二階氏は議員としての資質が全くないことが露見したのであるから、即刻辞任するべきである。もしもそれがなされないのならば政府与党はこうしたとんでもない議員の存在を認めているということになるのだから、到底政権を持たせておくには値しないということにもなる。本当にいつもいつもとんでもない発言ばかり飛び出すので僕たちのほうが鈍感になってしまいそうだが、これはまさに大スキャンダルとして糾弾されなければならないことだ。