ネットの外側とかさ

 とりあえずネットの外でもなんか言ったほうがいいんじゃね、という話。
 うちの大学に「皆様の声」とかいういかにも「ご苦労なパフォーマンスだねー」な箱が置かれたので教育基本法「改正」問題について書いたら学部長から「愛国心のことですね、承りました、あなたもうちの大学の一員として一緒に考えろよ(自分は外野でいられると思うなよ)」(大意)という返信が壁に張られた。いきなり公開の場の話になるとは予想外だったが、うちの学部の人間がこのことについて否応なく知ることになったのは結果としてよかったと思う。その後進展はない。
 まあ僕の周りだけかも知らんけど、一般人の認識なんて憲法改正が具体的な日程に上がっていることすら知らないとか、そんなものですよ、左翼の皆さん。
 たとえばフェミニズムがどーとかいう話が通じるのもネットで騒いでいるような(と敢えて言おう)ほんの一握りの人間だけ。僕だって知らんし(いばるつもりはない)。
 なんというか、もっと伝わることにも力を入れるほうがいいのではないだろうか。一般人に噛み砕いて語ることができなかったらやっぱりあんまり意味ないと思う。
 この間さあ、id:kmizusawaさんが取り上げていた、パンツを奪った強盗の記事についてのkmizusawaさんの記事を読んでいたら隣に座っていた女の子が「面白いね、それ!」とか言ってきたんだよ。「そうかな」とか言って苦笑するしかなかったんだけども、彼女がそんなことばしか発することができない現実をよく考えるべきだと思うわけ。はっきり言って傷ついたよ。なんでリベラル仮面保守の僕のほうがこんな傷つかなきゃなんないんだよと思って。
 僕は「彼女は間違っている」と述べて済ますような、賢しげなリベラリストフェミニストと対立する*1。彼女のことばが貧しいのは彼女だけの責任ではない。彼女にきちんとことばを伝えられない側にも大きな責任があるのだ*2

*1:そういう人がいれば。

*2:しまった、まんま大塚英志の文学批判みたいな語り口になってしまった。まあ修行中なので。